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直葬(火葬のみのお葬式)の最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」

直葬(火葬のみのお葬式)の最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」

直葬(ちょくそう)は火葬のみのシンプルなお葬式で、宗教儀式(お通夜・告別式、お坊さんの読経など)は基本的に行ないません。

お葬式の流れは「死亡・施設⇒故人様を葬儀社等の安置室(またはご自宅)にご安置⇒ご納棺⇒火葬場へご出棺⇒火葬⇒収骨⇒ご帰宅」になります。

火葬は法律により「死後24時間以上経過」が条件ですので、死亡日当日に火葬はできません。そのため、直葬の最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」です。

ただし、最短日程(計2日)で行える場合は少ないので、一般的な最短日程は「死亡日を含めて計3日(死亡日の翌々日に火葬)」になる場合が多いです。

火葬場(特に人口が多い市町村)の予約状況は常に変化しますので、その時の予約状況次第で火葬日(お葬式日程)は変わりますが、可能なかぎり調整いたしますのでご遠慮なくご相談ください。また、お葬式関連の事務手続き(死亡届や火葬場予約など)はすべて当社スタッフが代行いたします。

今回は、大阪府内で直葬を行う場合の最短日程や火葬場・火葬料金などについて簡単にご説明します。もちろん覚える必要はありませんので、参考程度にご覧いただければ幸いです。ご不明な点などありましたら、いつでもお問い合わせください。

地域(都道府県・市町村)によって、火葬場の規則や火葬料金は異なります。各地域のお葬式に関しては、地元の葬儀社さんへご相談ください。

直葬の最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」

直葬は「火葬のみのシンプルなお葬式」ですが、死亡した当日に火葬はできません。法律で火葬が行えるのは「死後24時間以上経過」が条件だからです。そのため、最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」になります。

ただし、最短日程(計2日)で行うための条件(死亡時間や死亡診断書の発行など)が整うことが少ないため、実際は最短日程(計2日)で行える場合は少ないです。

例えば、下記の状況では最短日程(計2日)で行えません。

  1. 火葬場の予約が空いていない
  2. 死亡時刻が「火葬場の閉場時間~24時(深夜0時)」に当てはまる

「1.火葬場の予約が空いていない」は説明不要だと思いますので、「2.死亡時刻が…」についてご説明します。

2.死亡時刻が「火葬場の閉場時間~24時(深夜0時)」に当てはまる場合について

例えば、死亡時間が「◯月10日18時」だった場合、

火葬は最短で24時間後の「◯月11日18時」に可能になります。ただし、18時は火葬場が閉場しているため、火葬はさらに1日先の「◯月12日」が最短になります。

つまり、火葬場が閉まっている時間帯にお亡くなりになった場合、火葬が可能になる24時間後も同じく火葬場が閉まっていますので、最短の火葬日はさらに1日先の「死亡日の翌々日」になります。

MEMO

大阪府の火葬場は公営(市町村が管理)で、受付時間は「10:00~16:00」が多いですが、市町村によって異なります。

一般的な最短日程は「死亡日を含めて計3日(死亡日の翌々日に火葬)」になる場合が多いです

先ほどご説明したとおり、最短日程(計2日)の条件が整うことは少ないため、一般的な最短日程は「死亡日を含めて計3日(死亡日の翌々日に火葬)」になる場合が多いです。

  • 1日目:死亡日、お葬式の打合せ
  • 2日目:役所や火葬場の手続き(当社スタッフが代行)
  • 3日目:火葬・収骨

何か諸事情があり最短日程をご希望の場合は可能なかぎり調整いたします。

また、火葬場の予約が空いていない場合、火葬料金は高くなりますが「故人の住所地(お住いの市町村)にある火葬場(※)」ではなく、火葬場の予約が空いている【他の市町村の火葬場】を市外料金で利用する方法もありますので、ご希望の場合はスタッフにご相談ください。

(※)後でご説明しますが、火葬場は基本的に「故人の住所地(お住いの市町村)にある火葬場」を利用します。主な理由は火葬料金に「市民料金」が適用され低価格だからです。

【参考】死亡後すぐに、病院や施設から火葬場へ搬送・火葬はできません

数年前、直葬がメディアで頻繁に取り上げられていた時、「死亡後に直接火葬場へ」という感じの見出しがあった影響かもしれませんが、「お亡くなりになったら、すぐに火葬場へ搬送して火葬ができる」と思われている方もいらっしゃいます。

ただし、これは不可能です。先ほどご説明した様に「火葬は死後24時間以上経過」が条件ですし、火葬を行うには以下の項目を最低限済ませる必要があります。

火葬を行うために最低限必要な条件・手続き
  1. 死後24時間以上経過
  2. 役所へ死亡届の提出
  3. 火葬場の予約・火葬場へ火葬許可証の提出
  4. 火葬料金の支払い
  5. ご納棺

もし仮に1~4を完了する間、病院・施設で故人様(ご遺体)をご安置していただけるとしても、「5.ご納棺」は基本的に無理だと思います。少なくとも当社では「病院内での納棺」は経験したことがありません。

まずは故人様(ご遺体)を病院・施設から葬儀社の安置室(またはご自宅)に搬送・安置し、ご納棺後に火葬場へ出棺が基本的な流れになります。

MEMO

もし、どんな時間帯でもご遺体を安置・納棺を許可してくれる火葬場がある場合は、死亡後すぐに病院・施設から火葬場へ搬送することも可能かもしれませんが、少なくとも大阪府内の火葬場(公営)では不可能です。
もしかすると、一部の地域にある「民営の火葬場」では可能かもしれません。詳しくは、お近くの葬儀社さんにご相談ください。

火葬場は基本的に「故人の住所地(お住いの市町村)にある火葬場」を利用します

大阪府内の火葬場は公営(市町村が管理)です。お葬式において火葬場は基本的に「故人の住所地(お住いの市町村)にある火葬場」を利用します。主な理由は、火葬料金に「市民料金」が適用されるからです。

火葬料金に市民料金が適用される基準は「故人が市民かどうか?」です。喪主ではなく故人です。他の市町村でも基本的に同じです。「例外」もありますが、最適な火葬場は当社スタッフがご説明・ご提案いたします。

例えば、当社の所在地である「大阪府堺市(火葬場:堺市立斎場)」の場合

大阪府堺市(火葬場:堺市立斎場)の火葬料金
  • 故人が「堺市民」の場合
    火葬料金:2万円(市民料金)
  • 故人が「堺市民ではない」場合
    火葬料金:10万円(市外料金)

※故人が「大人(12歳以上)」の場合。大人の年齢は市町村によって異なります。

火葬場の予約は葬儀社が行います(ネット予約が主流)

現在、大阪府内の火葬場の予約方法は「ネット予約(24時間受付)」が主流です。

火葬場は公営(市町村が管理)で、各市町村のシステムに登録済みの葬儀社が「火葬場予約専用サイト」にて予約をします。つまり、火葬場の予約は「葬儀社が予約をする」が基本です。当社の所在地である大阪府堺市や大阪市も同じくネット予約です。

もちろん、ご遺族様の都合に合わせて火葬日(お葬式日程)を調整いたしますので、ご遠慮なくスタッフにご相談ください。

MEMO

インターネットで「◯◯斎場・火葬場予約窓口」などのサイトがあるようですが、それは葬儀社(もしくは仲介業者)のサイトです。火葬場は公営(市町村が運営)ですので、特定の葬儀社に受付業務を委託することはありませんのでご注意ください。

どの葬儀社でも予約可能ですので、ご希望の葬儀社に依頼しましょう。

火葬料金は市町村(ご利用の火葬場)によって異なります

大阪府内の火葬料金は市町村によって異なります。詳しくはお葬式を依頼した(依頼予定の)葬儀社さんにお問い合わせください。

大阪府内の火葬料金(市民・市外)
  • 【市民料金】の場合
    数千円~2万円
    (1万円または2万円の市町村が多いです)
  • 【市外料金】の場合
    市民料金の数倍
    (市町村によって異なります。堺市の場合は5倍、大阪市の場合は6倍。)

▼参考:大阪府内の市町村(一部) 
※火葬料金は変更される場合がありますので予めご了承ください。

  • 堺市:2万円(市外:10万円)
  • 大阪市:1万円(市外:6万円)
  • 富田林市:1万円(市外:10万円)
  • 河内長野市:2万円(市外:8万円)
  • 大阪狭山市:8千円(市外:8万円)
  • 和泉市:1万円(市外:10万円)
  • 高石市:2万円(市外:6万円)
  • etc…
生活保護葬(福祉葬)の場合は無料

喪主(お葬式を行う人)が生活保護受給者の場合、生活保護葬(福祉葬)が適用される可能性があります。その場合は、火葬料金も含めてお葬式費用(お葬式の内容は火葬のみ)はすべて無料です。

まとめ

直葬(火葬のみのお葬式)の最短日程は「死亡日を含めて計2日(死亡日の翌日に火葬)」です。法律で火葬を行うには「死後24時間以上経過」が条件になりますので、死亡した当日に火葬はできません。

ただし、最短日程(計2日)で行うための条件(火葬場の予約状況など)が整う場合が少ないため、一般的な最短日程は「死亡日を含めて計3日(死亡日の翌々日に火葬)」になる場合が多いです。可能なかぎりご希望に沿うように火葬日(お葬式日程)を調整いたしますので、ご遠慮なくご相談ください。

また、これは当社としてのご提案になりますが、「あえてお葬式(火葬)を1日延ばす=故人様とのお別れの時間を作る」こともおすすめです。

特別に宗教儀式を行わない直葬では、最短日程で行うと、いつの間にかお葬式が終わった感覚になる場合もあります。あえて時間を作ることで気持ちにゆとりもでき、落ち着いた状態でお見送りができると思います。

故人様との思い出をご家族・友人と話す、お棺に入れてあげるものを探す、ご近所さんにお別れに来てもらう…過ごし方はもちろん自由です。きっと後で大切な時間だったと感じていただけると思います。火葬日の調整は可能ですので、選択肢の1つとしてお考えいただければ幸いです。