お亡くなりになった後、お葬式を行わずに火葬だけで済ませてしまう【直葬(ちょくそう)】というシンプルなお葬式が増えています。「じきそう」・「火葬式(かそうしき)」 とも言われ、年々認知度も高まっていますので、ご存知の方も多いと思います。
簡単にご説明すると、通常2日間かけて行われるお通夜・告別式を行わずに【火葬のみ】で済ませる最もシンプルなお葬式です。火葬場の空き状況にもよりますが、お亡くなりになった後平均2~3日でお葬式が終了します。
また、直葬では「僧侶の読経なし」というケースが多いですが、火葬炉前で短い読経を頂く方もいらっしゃいますし、戒名(法名)だけ頂くという方もいらっしゃいます。
直葬を希望される方の主な理由は
- 故人の遺志
- 医療費の支払などで、葬儀費用を低価格に抑えたい
- お葬式はしたくない・特に必要と思わない
という方が主に直葬を選択されています。
直葬の流れ
最も多いパターンは、【 病院/施設 ▶ ご自宅/霊安室でご安置&納棺 ▶ 火葬場 】となります。
直葬は、葬儀費用を抑える選択肢のひとつとして有効ですが、とてもシンプルなお葬式です。そのため、ご親族から 「もう少しお花を飾るとかしないと、あまりに可哀想だ。」・「お坊さんの読経も何もないの?」と反対されるケースもあります。状況によっては、お花を追加したり、家族葬に切り替える場合もあります。
当社としては、大切なご家族ですから一度住み慣れたご自宅へ連れて帰られて(諸事情で不可能な場合は、専用安置室)、1日ごゆっくりと故人を想うお別れの時間を取ることをおすすめしています。
火葬は24時間経過後
ご存知ない方が多いと思いますが、法律により【死後24時間経過後】でなければ火葬が行えません。
テレビや雑誌などでは、「病院から火葬場へ直行」と紹介される影響もあり、『病院でお亡くなりになった後、すぐに火葬場へ搬送して火葬ができる』と思われている方もいらっしゃいますが、これは不可能です。
火葬を行うまで最低でも24時間どこかでご安置が必要になります。そして、病院では24時間安置&ご納棺を許可してくれるケースは非常に稀です。そのため、ご自宅または安置室でのご安置が必要になります。
斎場(火葬場)でのご遺体預かり
斎場(火葬場)によっては、ご遺体の預かりが可能な場所もあります。ただし、「お棺に納棺した状態」などの条件があり、病院から直接火葬場へ安置は、基本的にできません。
檀家の方は、お坊さんを無視できません
もし、お客様のお家が特定の寺院の檀家(だんか)である場合は、基本的にその寺院僧侶にお勤め(読経)をお願いし、戒名/法名をいただきます。檀家である以上、お坊さんとの関係は無視できません。
直葬(火葬のみ)の場合、通夜式・告別式を省きますので事前に寺院に連絡をし、直葬で行うことに了承をいただくことをおすすめします。通常行われる、枕経・通夜・告別式での読経にはそれぞれに意味があり、それらを全て省いてしまう直葬に対してご理解いただけないお寺様もいらっしゃいます。
●直葬でのお布施は平均3~5万円
また、僧侶にお勤めをお願いする=「御布施(おふせ)」が必要です。
御布施は僧侶のお勤めに対するお礼です。一般的なお葬式の場合、【枕経・通夜式・告別式・初七日法要での読経 + 戒名/法名 + お膳料&お車料】すべて含めて平均15~25万円程度です。
直葬(火葬のみ)の場合は、出棺時や火葬炉前で短時間のお勤めになりますので、親切なお寺では状況に応じて金額も低価格に抑えていただけます。
- 火葬炉前の読経だけ
- 火葬炉前の読経+戒名(法名)
- 戒名(法名)だけ
上記のように、ご家族様によってご希望は様々ですが、平均3~5万円程になります。
場合によっては、生前の関係性により無料ということもあります。
まとめ
直葬を希望する場合、火葬を行うまで24時間ご安置する必要がありますので、事前にご安置場所(ご自宅または安置室)を決めておきましょう。
また、主だった親族には「通常のお葬式(通夜・告別式)は行わず、直葬で済ませたい」と事前に相談することをおすすめします。加えて、お寺様とお付き合いのある方は、直葬を断られる可能性があることも予めご了承ください。
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