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喪主あいさつ「父が嫌いでした…」

喪主あいさつ「父が嫌いでした…」

お葬式では喪主様から参列者への “あいさつ” があります。家族葬の場合は省略する場合もあります。

基本的には定型文があり「本日は、お忙しいところご参列くださいまして、誠にありがとうございます。この様に大勢の方にお見送り頂き、故人も喜んでいることと存じます。…」と続きます。

あいさつ内容の大きなポイントは

  • 参列くださったことへの感謝の気持ち
  • 故人が生前お世話になったことへの感謝の気持ち

を含めることです。

最近では、司会者が代わりに挨拶文を読みあげることが多いのですが、ご自身の言葉で挨拶をされる方も多数いらっしゃいます。とても緊張もされると思いますし、途中で胸がいっぱいになり言葉に詰まる場合もあります。

無理に形式ばった文章、使い慣れない難しい言葉でなくても大丈夫です。

短くても、一言一言ゆっくりと話せば、気持ちは十分に伝わります。「故人のエピソード・家族での思い出」などを織り交ぜたあいさつはとても素敵です。

突然の申し出

先日の葬儀で、突然喪主様(長男)から 「やっぱり、自分であいさつしていいですか?」 との申し出がありました。その内容がとても素敵なものでした。

「長男の○○と申します。親族を代表しまして、一言あいさつをさせていただきます。

え~… 私は…… 私は、父親が嫌いでした。

遊んでもらった記憶もほとんどなく、仕事ばかり、無口でよくわからない人でした。子供に無関心な人だと思っていました。

昨晩、父の遺品を整理していると、財布から父・母と私の小さい頃の写真が出てきました。よれよれで色あせて、ずっと財布の中に入れていたんだと思います…

私も家庭を持ち、子供が生まれ、同じように家族の写真を財布に入れています。よく考えれば、私自身も無口で家族サービスをよくする父親だとは言えませんが、大切な家族を守らなければとの自覚はあります。

しかし、仕事疲れで休日は寝ていたり… 男は、父親は、こんなもんだと考えていたのかもしれません。もう直接本人には聞けませんが、きっと父も、ただ自分の大切な家族を守るために必死で働いていた… そう思います……

結局、私は嫌いだった父にそっくりでした。

父は、不器用なりに家族を守ってくれました。今は、本当に感謝しています。私も父同様に家族を守っていきたいと思います。

人付き合いが下手な父が、このようなたくさんの人たちに見送られて、とても喜んでいると思います。本日はありがとうございました。」

あいさつ終了後、喪主様は

「急に無理を言ってすみません。自分で言わなければきっと後悔すると思ったんです。」

とおっしゃっていました。下を向き、時折言葉を詰まらせながらも話していた姿が、とても印象的でした。

大切な方を亡くし、体力・精神的にも不安定な状態でのあいさつは、人によっては非常に辛いものかもしれません。でも、もしかすると「自分のために」必要なことかもしれないと時々思います。

あいさつは無理に長文でなくても構いません。30秒ほどの短いあいさつの方もいらっしゃいます。むずかしい言葉ではなく、ご自身の言葉でも構いません。忘れそうな場合は、内容を紙に書いても良いです。

慌てず、ゆっくりと、感謝の気持ちを込めて話す。それだけで大丈夫です。

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