事前相談で時々あるご相談に
直葬（火葬のみ）が希望なので、病院から火葬場（すぐに火葬）の流れでお願いします。
とお話がありますが、このご希望は残念ながら不可能です。
その理由は、法律により「死後24時間以上経過しないと火葬ができない」と定められているからです。つまり、死亡後すぐに病院から火葬場へご遺体を搬送して火葬はできません。
※死因が法定伝染病（コレラ・赤痢など）の場合は除きます。
その他に、
- 火葬まで病院内でご遺体安置ができないの？
- 火葬場でご遺体安置ができないの？
などのご質問もあります。今回はそれらについても簡単にご説明します。
このページの情報は「大阪府内の火葬場」についてです。全国共通の情報ではありません。
死後２４時間以上経過しないと火葬ができません
直葬（火葬のみ）が注目された当時、【病院から直接火葬場へ】などのタイトルで、メディアで紹介されたことが誤解を生む１つの原因かも知れません。
『直葬（火葬式）なら、病院から直接火葬場へ行き、火葬だけで済ませるので葬儀費用が抑えられる。僧侶・宗教儀式も省いて低価格。』
と、直葬の内容をシンプルに説明し、必要な役所手続きや火葬場予約、注意点が省略される記事も見受けられました。
確かに、直葬は葬儀費用を抑えることが可能です。しかし、「死亡 ⇒ 火葬」までに必要な手続きが省略されていますし、そもそも真夜中に亡くなった場合は火葬場が利用できません。
知人から聞いた話では、最重要である「２４時間以内は火葬できない」が抜けている記事もあったようです。
▼死亡診断書サンプル
火葬日までご安置場所が必要です
近年、多くの方が病院でお亡くなりになります。そして、病院は基本的に「数時間以内にご遺体の搬送」をご遺族様に要求します。
しかし、既にご説明したように「火葬は死後２４時間経過」が条件です。つまり、病院退院～火葬日までご遺体を安置する場所が必要になります。
病院で火葬まで遺体を預かってもらえないの？
病院で遺体を２４時間安置してもらって、病院で納棺をしてから火葬場へ行けないの？
と考える方も当然いらっしゃると思います。しかし、大きな病院であっても、霊安室内のベッド数は２～３台です。
当社の経験上、半日～１日程度の安置を許可してくれた病院もありますが、非常に少ないです。基本的に、病院で長時間安置はしてもらえないとお考えください。
そして、仮に長時間安置が許可されたとしても、火葬のためには納棺が必要ですが、病院内で納棺を許可してくれるケースはほとんどありません。
火葬場で遺体を預かってもらえる？
大阪府内の火葬場（各市町村が運営）には、霊安室が完備されている場所もあります。（※ただし、付き添い不可）
しかし、「受付時間の制限（夜間受付不可）」や「お棺にご遺体を納めた状態（納棺済み）」などの条件があり、病院から直接ご利用できる可能性は低いです。
大阪府内の火葬場はほぼ公営ですが、他の地域では民営火葬場も多いようです。詳しくは、地元の葬儀社さんにご相談ください。
ご自宅・葬儀社の安置施設でのご安置が一般的
火葬・葬儀までの間、ご自宅または葬儀社の安置施設でのご安置が一般的です。
「自宅に一度は連れて帰ってあげたいけど、ずっと付き添っているのは辛い…」などの場合は、ご自宅で１日程安置し、その後は当社安置施設へ故人様を移す方法もあります。
直葬（火葬のみ）をお考えの方
直葬（火葬のみ）は、お通夜・告別式などの宗教儀式を行わないお葬式です。葬儀費用も低価格です。少人数で無宗教がご希望の方に最適なお葬式です。
主な選択理由は、「経済（お金をかけたくない）」・「無宗教（信仰がない）」・「人間関係（参列者がいない）」などがあげられますが、基本的には時間をかけずにシンプルに見送りたいという方がほとんどです。
火葬を行うまでに必要な手続き
- 死亡診断書の発行
- 役所手続き（死亡届）
- 火葬場予約
などの手続きが最低限必要です。
また、死亡診断書の発行が遅れたり、火葬場予約が埋まっているなど、ご希望通りの葬儀日程を組めない場合も多々あります。
菩提寺を無視することは避けましょう
直葬（火葬のみ）をご希望の方の中には、
直葬が希望です。お葬式はしないので、お坊さんは呼びません。
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、寺院内（菩提寺）にお墓を持っている方は特に注意が必要です。
菩提寺を無視すれば、後日お墓へ納骨させてもらえない可能性もあります。直葬＝お葬式なしをご希望の場合であっても、トラブルを避けるためにも必ず連絡をしましょう。
地域によってお葬式は異なります
お葬式のやり方（慣習）は、全国共通ではありません。火葬場にも公営・民営があり、利用規則も異なります。
このページでは、
大阪府内では「病院から直接火葬場へ搬送し、火葬日まで安置してもらう」ことは基本的にできません。一度、ご自宅・安置施設などを利用する流れになります。
とご説明しましたが、他の都道府県では『病院から直接火葬場へ搬送・納棺、そのまま火葬日まで安置』が可能な場合もあるかも知れません。
誤った情報も多いので、まずは地元の葬儀社さんがおすすめです
インターネットで葬儀に関する情報を得ることは簡単になりました。しかし、誤った情報も多いです。
大切なのは、ご覧になった情報が「お住まいの地域（お葬式を行う地域）に該当するのか？」です。
ただし、その見極めは難しいと思いますので、まずは地元（お葬式を行う場所）の葬儀社さんにご相談されることがおすすめです。
お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ
新家葬祭
〒599-8232 大阪府堺市中区新家町541－12
TEL： 072-234-2972 【24時間365日受付】
