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お棺に入れる物(副葬品)の選び方

お棺に入れる物(副葬品)の選び方

お棺にお入れする故人様の愛用品やお好きだった食べ物などを副葬品(ふくそうひん)といいます。一般的には、洋服・写真・手紙などが多いですが、ご家族様によって様々な副葬品を選ばれています。

お棺に入れることが可能な物の判断基準ですが、基本的に燃える物(ただし分量は控えめに)であれば問題ありません。

大切な方に持たせる愛用品、最期に贈る品、ご家族皆さんでゆっくりとお考えください。

代表的な副葬品

お亡くなりになった直後は、葬儀の打合せや連絡などに慌ただしいため、「何を入れてあげればいいか?」と考えると多くの方が迷われます。

お葬式中(火葬場へ出棺するまで)であれば、いつでもお入れすることが可能ですので、お時間は十分にあります。

まずは「お好きだった食べ物」、次に「衣服類」、その次に「趣味関係」と1つずつ思い浮かべるとスムーズだと思います。

代表的な副葬品
  • 食べ物・飲み物・嗜好品
    和洋菓子・果物・お茶・紅茶・ビール・日本酒・ワイン・珈琲・タバコ
  • 洋服・着物・小物類
    スーツ・コート・ジャケット・シャツ・スカート・カーディガン・ストール・マフラー
  • 本・手紙・写真・趣味の品
    愛読書・新聞・パンフレット・雑誌・絵画・化粧品・香水・パッチワーク

その他の副葬品

帽子・人形・バッグ・ポーチ・ハンカチ・ティッシュ・財布・手帳・切手などのコレクション・折り鶴・ポストカード・写経本・家庭菜園で育てた野菜・ガーデニングのお花・珈琲豆・お香・USBやSDカード(動画・写真データ入り)など。

※書籍は厚さ2センチ以内のものが理想です。
※果物は水分を多く含むため、丸ごと入れると爆発する可能性がありますので、小さく切り分けます。

ご出棺までは自由に入れることが可能

副葬品は、火葬場へ出棺する前であれば、自由に入れることが可能です。十分にお時間はありますので、慌てる必要はありません。

ただし、火葬場に到着後は基本的にお入れすることができません。

MEMO

火葬場によっては、火葬場到着後にも「故人様のお顔を見てのお別れや副葬品を入れることも可能」です。

「家族写真は入れない方が良い」という迷信?

故人様が一人で寂しくないようにと、「家族写真」や「友人との写真」をお入れする方も多いですが、生きている方の写真を副葬品としていれると「連れていかれる」という迷信があります。

そのため、人によっては反対・嫌がる方もいます。迷信と言われる事であっても、その人には重要な部分かもしれませんので、写真を入れる場合は「写っている本人の同意を得る」ことがおすすめかもしれません。

その他に、友引の日に火葬をすると「(友を引く)連れていかれる」という迷信もありますが、ほとんどの方は気にされていません。

缶・ビンなどの飲料類は、紙コップに移し替えます

故人様がお好きだった飲み物を棺に入れたい方は多数いらっしゃいます。

特に多いのは、ビール・日本酒・ワインなどの酒類です。紙パック飲料でしたら問題ありませんが、缶またはビンに入った状態ではお棺へお入れできません。

もし、缶や瓶に入った飲料類をお入れしたい場合は【紙コップ】に移し替えることでお入れすることが可能です。ご希望の場合はスタッフにご相談ください。

お棺に入れてはダメな物

火葬場の規定により、火葬炉を傷める原因になる物(金属類・爆発物など)や火葬時間の延長に繋がる燃えにくい物はお入れできません。材質によっては、ご遺骨に付着したり変色の原因になるものがあります。

判断に迷われた場合は、葬儀社スタッフに尋ねることが一番です。

お入れできない副葬品
  • 爆発物・薬品類
    スプレー缶(ヘアスプレーなど)・ガスライター・電池・化学薬品
  • 金属・陶器・ガラス・プラスチック・カーボン類
    貴金属・宝石・眼鏡・腕時計・杖・ゴルフクラブ・ゴルフボール・ラケット・釣り竿・缶ビン
  • 燃えにくいもの・水分が多いもの
    分厚い書籍・雑誌・辞書・アルバム・布団・果物丸ごと

燃えない物は「写真」にして入れる

副葬品として入れてあげたいけど、「燃えない物なので入れることができない」また「自分の手元に残したい」という物がある場合、その物を「写真」にしてお棺に入れる方法もあります。

  • 車・バイク
  • 弁護士バッチ
  • 貴金属
  • 登山・キャンプ用品
  • など

プラスチック製や眼鏡は絶対にダメ?

副葬品を選ぶ時、必ずと言っていいほどプラスチックやガラス製品が含まれます。中でも、眼鏡を希望される方が多いです。

厳密にはプラスチック類は不可ですが、「ペットボトル・プリンなどのカップ入りの食べ物・CDケース・小さな化粧品」など、薄くて少量のプラスチック製品であれば問題ありません。

また、眼鏡も最近のレンズは樹脂レンズですし、細い金属フレームでしたら火葬にはあまり問題ないと思います。

迷った場合は葬儀社に相談しましょう

副葬品については、深く心配する必要ないと思います。迷った場合は葬儀社スタッフに相談しましょう。

例えば、お棺には金属製の釘が使用されています。つまり、厳密にはお棺自体を許可できないことになります。現状、ある程度は柔軟に対応していただけますので、過剰に心配する必要はありません。

反対に、可燃物であっても大量に入れてしまうと、火葬時間の延長や灰の塊として残る場合があります。許可されているでも分量が多いとダメということです。

まとめ

副葬品は、基本的に燃える物であれば自由で良いと思います。

実際にあった、ユニークな副葬品には

  • 奥様の手料理(全7品)
  • 購入予定だった高級車のパンフレット
  • お孫さん全員の手形を押した色紙

時々、びっくりするような物もあります。でも、故人様の歩みやご家族様の想いが詰まっていて本当に素敵だなと思います。

故人様の好きな物・大切な物を一番よく知っているのはご家族様です。故人様への最期の贈り物をゆっくりとお考えください。

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