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海外からの帰国とお葬式(+新型コロナ):2021年

海外からの帰国とお葬式(+新型コロナ):2021年

2021年2月~4月の間、海外在住の日本人の方からいくつかメールをいただきました。メールの内容は「日本国内に住む親御さんやお身内のお葬式」についてです。

数年前であれば、「帰国予定に合わせたお葬式日程の調整」が主なポイントでした。しかし、2021年現在で問題となるのが、「海外からの帰国者に対する検疫&待機期間」です。

簡単に言えば、「14日間の待機期間中にお葬式に参列できるのか?」ということです。

先に、2021年6月現在のガイドライン(厚生労働省)についてお話すると

入国後14日間:自宅や宿泊施設(登録待機先)で待機し、他者と接触しない。毎日、位置情報と健康状態の報告を行う。

となっており、帰国後14日間の外出は認められません。つまり、【お葬式には参列できない】という事になります。

故人と会うことができない… 国が決めたルールだからといって簡単に気持ちを整理できるものではありません。長く続くコロナ禍で、多くの方が苦渋の決断をされています。1日でも早く待期期間が緩和されて欲しいと思います。

厚生労働省のガイドライン

新型コロナウイルス感染が日本国内でも広がりつつあった2020年、当社でも厚生労働省や外務省・市区町村のホームページなどで、色々な情報を確認していました。

2020年~2021年にかけて、空港検疫・入国制限などの対策が行われました。きっとこの先も、状況に応じて新しい対策(規則の変更)が行われると思います。もちろん、「収束を前提」に考えると緩和される方向へ進むはずですが、もう少し時間がかかりそうです。

定期的に、厚生労働省などが発表するガイドラインを確認していますが、やっぱり基本は、個々人が「感染しない・させない」ように協力し合うことが大切なんでしょうね。

この続きは、「2021年初頭の状況」と「海外在住のAさんとのやり取り」を踏まえてお話します。最後に、令和3年6月現在、厚生労働省が発表している情報もお伝えします。

帰国時の検疫と14日間の待機期間(自主隔離期間)

2021年初頭

帰国後の流れは「空港で検疫⇒陰性⇒ホテル・自宅・親戚宅などで14日間の待期期間」となります。

  • 空港での検疫
  • 14日間の待機期間(自主隔離期間)
    ※検体採取日(入国日)の次の日から起算して14日間

待機場所は、自宅・親戚宅・ホテル・社宅などです。待機場所への移動は、公共交通機関を利用しない。ただし、日本では自主隔離はあくまで「要請」であり「強制ではない」とされていました。

待期期間(自主隔離期間)中のポイント

2021年初頭

待期期間中に求められるポイントは

  1. 不要不急の外出はしない
  2. できるだけ人と接触をしない
  3. 公共交通機関の利用は避ける

買い物は、通販や代行を推奨。スーパー等へ行くこと自体が禁止ではなく、やむを得ない生活必需品の買い物で外出することは可能。外出する場合は、「マスク着用と消毒、人の少ない時間帯、接触を極力避ける、できるだけ短時間」であれば認められる。外食も同様に注意を払えば可能。

ただ、補足説明として

PCR検査結果が “偽” 陰性の可能性もあるために、14日間の自主隔離期間が求められています。万が一、後から陽性になった場合、自主隔離期間中の無責任な行動は周りに危険をもたらす可能性があります。

と書かれていたと思います。この様に言われると、やはり心理的に外出はしづらいです。

感染対策に注意をすれば、お葬式には参列できる?

2021年初頭

海外からメールを頂いた方の1人であるAさんも「待機期間中にお葬式に参列できるのでしょうか?」という疑問をお持ちでした。

上記の「待機期間中のポイント」に当てはめて考えると、

  1. お葬式は不要不急ではない
  2. 人との接触も最小限にできる
  3. 公共交通機関を利用しなくて済む

どの条件も満たすことが出来ます。

数時間で待機場所に戻ることも可能ですし、人によっては「数分だけでも良いから顔を見たい」という人もいらっしゃると思います。待機期間中のルールに違反していないと考えられるので、「お葬式に参列することも可能ではないか?」という事になります。

Aさんには、

理屈(解釈の仕方)から言えば、葬儀参列は可能かもしれませんが、詳しくは空港・役所・保健所などにお問い合わせいただく方が正しい情報を得られると思います。

とお伝えました。

日本大使館へ問い合わせ&回答

2021年初頭

その翌日、Aさんからメールをいただきました。

日本大使館に聞いてみたところ、葬儀のための帰国であっても、他の帰国者と同様に待機期間を守る必要があるようです。

と教えていただきました。

【日本大使館に聞く】という発想は無かったので、とても勉強になりました。加えて、Aさんから「帰国を断念する」とも書かれていました。ただ、大使館職員から「待機中の外出はダメです。お葬式には参列できません」と明確に言われたのかは不明です。

その当時、日本では第4波に突入し感染者数がかなり増加していました。個人的にAさんはとても聡明な方だと感じていましたので、様々な事を総合的に考えてリスク回避を優先したのかもしれません。きっと苦渋の決断だったと思います。

 

ここまでが、2021年初頭の状況(当社が把握していた情報)です。ここからは、2021年6月現在の情報をお伝えします。

 

厚生労働省「14日間ルール」

ここまでは2021年初頭のお話をしましたが、令和3年6月時点の厚生労働省のホームページを確認すると、「帰国後14日間の待機期間中のルール(以下:14日間ルール)」というものがありました。

その「14日間ルール」にはこうありました。

入国後14日間:自宅や宿泊施設(登録待機先)で待機し、他者と接触しない。毎日、位置情報と健康状態の報告を行う(誓約義務)。

とてもシンプルな文章です。「不要不急の外出は控えて」などの曖昧な言葉はありません。

また、入国時に提出する誓約書を簡単にまとめると

  1. 自宅または宿泊場所などに待機する。
  2. 他者との接触を行わない。
  3. 公共交通機関を使用しない。
  4. 14日間毎日、健康状態を報告。
  5. 位置情報の送信と保存、ビデオ通話アプリの応答。
  6. 感染対策(マスク着用・手指消毒・3密の回避)

上記①~⑥を守る誓いになるので、帰国後14日間は外出が認められません。つまり、【待機期間中にお葬式に参列することは不可】になります。

私の認識では、Aさんとやり取りをした2~3か月前には、この「14日間ルール」は無かったように思います。(※情報収集が不足していたのかもしれません)

MEMO
正当な理由なく誓約に違反した場合は、氏名が公表される可能性があるようです。罰金はないようです。

帰国に関する情報は、日本大使館などのホームページがおすすめです

この先、海外からの日本入国に関して、対策がどう変わるのかはわかりません。最新情報は、外務省・厚生労働省などのホームページで確認ができますが、海外在住の方におすすめなのは、日本大使館のホームページです。その理由は、帰国者向けの情報が見つけやすいからです。

いくつかの大使館・総領事館のホームページを確認しましたが、トップページに【日本へ渡航される方(出国前検査)】など帰国者向けの情報ページが目立つように書かれています。

  • 各大使館の名前で検索する
  • 外務省HP>外務省について>在外公館(大使館・総領事館など)ホームページ一覧から選ぶ

新しい変異株も次々に発見されていますし、どの国にお住いかによっても入国手続き(入国制限)が変わってくるかもしれません。海外からの帰国をお考えの方は、各国の日本大使館のホームページを確認、または直接問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

令和3年6月時点での、厚生労働省「14日間ルール」に従えば、海外からの帰国者は14日間の待機期間中は【外出は認められない=お葬式に参列できない】ということになります。

もちろん、新型コロナが「収束する前提」で考えれば、いずれ待機期間も緩和されます。でも、まだまだ時間がかかると思います。

新型コロナの最新情報を得るには、やはり各省庁のホームページが頼りです。中でも、海外在住の方が「帰国に関する情報を得る」という点では、各国・地域の「日本大使館(総領事館)のホームページ」がおすすめです。

新型コロナウイルスを完全に撲滅することは無理なのかもしれませんが、今より安心で安全な世界に1日でも早く近づいて欲しいと思います。

おまけ:最近のニュースで個人的に思うこと

海外からの入国に関して、厳しく感染対策を行うことは良いと思います。でも、接触確認アプリCOCOAの不具合、入国者が待機場所から離れたり、位置情報の報告を怠ったり指示に従わない人が1日最大約300人に上るなど、色々な問題がありました。

個々人のモラルの問題もあると思いますが、感染拡大は防ぎたいですね。

そんな中で見かけた、オリンピック関連のニュース ↓↓

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外国人の新規入国を停止する中、4月以降に東京オリンピック・パラリンピックの大会関係者や選手ら1649人が入国し、うち1432人は政府が入国者に求める2週間の待機を免除したことが明らかになった。
28日の衆院厚生労働委員会で、立憲民主党の長妻昭氏の質問に対し、政府が説明した。

政府は現在、新規入国を原則として認めておらず、日本人や永住者の配偶者ら「特段の事情」がある場合のみ、入国を認める。その場合も自宅や宿泊施設での2週間の待機を求めている。

一方、オリパラの選手、コーチや審判、役員といった大会関係者は、入国後もPCR検査を繰り返すことなどを条件に、待機期間を短縮する例外措置をとる。原則として選手は入国直後から練習できる。

2021年5月28日 朝日新聞デジタルより

このニュースを見て、すぐにAさんのことを思い出しました。私がAさんと同じ立場なら、ちょっと憤りを感じます。

身内のお葬式でも待機(外出)が免除されないのに、オリンピックだと免除…

以前にも増して、変異種の危険性も高まり、日本ではワクチン接種も十分に進んでいません。

一方、Aさんが住む国は(たぶん一度も)上陸拒否対象国・地域になっていない安全な国ですし、数か月前の時点で、Aさんはワクチン接種を2回済ませたようです。

  • PCR検査・抗原検査を入国後3日間繰り返す
  • 公共交通機関の利用を避ける
  • 行動範囲は、宿泊施設や練習会場、試合会場に限定

で待機を免除するのであれば、Aさんもどうにかならなかったのかなと思います。

細かな事を言えば切りがないのは十分理解していますが、オリンピック関係者の人数に比べ、お葬式の為の帰国者は非常に少ないはずです。最後に故人のお顔を見るくらいは許可されても良いんじゃないかと個人的に思いました。

Aさんからの最後のメールには

政府のルールを守り、帰国を断念することにいたしました。残念ですが、致し方ありません。

とありました。

まるで目の前で言われたように切なく感じました。

もう終わってしまったことではありますが、今後Aさんと同じ思いをする人が1人でも少なくなって欲しいと思います。

 

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