お葬式相談窓口(事前相談)

終活(しゅうかつ)をしている人、していない人

終活(しゅうかつ)をしている人、していない人

先日「終活」特集をテレビで見ました。短時間でしたが、【必ず訪れる最期】に対してご高齢夫婦が現状を前向きに受け入れている姿が映っていました。ご夫婦の表情には悲観的な雰囲気は一切なく、時折り笑みを浮かべながら将来のことを二人で相談していました。

本日2組のお客様がお葬式事前相談に来店されます。数年前まで、事前相談がタブーとされていた時代からの変化を改めて感じました。

終活は「人生の終わりを自分らしく迎えるための準備」とも言われます。また、終活に取り組むのは、「残りの人生をどう生きるか?」を考えることにもつながると思いますし、もしもの時に備えて必要な情報や希望を整理しておくと、ご家族様(配偶者や子など)が助かる場合も多いと思います。

皆さんは終活をしていますか?

終活していますか?

朝日新聞に紹介されていたアンケート結果(2014年)では、1,974人中で終活している方は【27%】でした。

個人的には想像よりも多い結果でした。もちろん、終活の内容にもよりますが、まず終活スタートは「身の回りの情報整理(金融・契約サービスなど)」がおすすめです。

不用品の処理や墓じまい等の物理的な整理は無理なく少しづつ進めていけば良いと思います。

終活アンケート

追記

2022年、株式会社パズルリングさんが「人生のラスト(終活)に関する意識調査 / 全国の15歳以上の男女約2,000人を対象」を行った結果では、7割以上が「何もしていない」という結果だったようです。

2014年の朝日新聞のデータとあまり変化がないようですね。

終活をしていない方の意見

  • 就活・婚活・妊活に追われ続け、終活と言われると息が切れそう(40代女性)
  • 「終活!終活!」と、家族から捨てろと言われる物があるが、過去が消えると不愉快。「(自分が)死んだら捨てろ」で押し通している。(70代男性)
  • いくら家族でも、人から「そろそろ終活…」って言われるのがイヤ(70代男性)

終活をしていない理由

  • 考えてはいるが、何となく行動に移せていない
  • 取り組むのは、まだ先で良い
  • 「終活」という言い方が好きではない

終活をしていない方からは、死への準備を追い立てるかのような風潮への不満が寄せられています。やはり、終活は人から言われて行うのではなく、自発的に行うものですね。

もし、私が高齢者として「そろそろ終活いかがですか?」と声をかけられたら、きっと不愉快に感じるかもしれません。

終活をしている方の意見

  • 5年前にガンを患った時、不用品や手紙、日記の大半を処分した(70代男性)
  • 昔、両親がため込んだ物の多さに閉口した。自分の子供には苦労をかけたくないので、不用品の処分を始めた(60代女性)
  • 身内が急死した姿を見て身につまされ、翌日から着物や大切にしていたひな人形も処分した(80代女性)

実際にしている終活の内容

  • 自分の財産やお墓などの情報を整理
  • 葬儀について考える・家族に伝える
  • 自宅の不要なものを処分

終活は必ずもお葬式や身の回りのモノの整理だけではなく、「日々の生き方を見つめ直す」ことでもあります。

過去を振り返り、残りの人生をどう生きるか。年齢も関係ありません。働き盛りの40~50代の方にこそお勧めしたいとする専門家もいらっしゃいます。

お葬式事前相談について

終活・エンディングノート

「終活」や「エンディングノート」などが認知され、お葬式の事前相談をご利用される方も増えています。

実際に、病院でお亡くなりになった直後、数時間以内に葬儀社を探すことは大変だと思いますし、その葬儀社が思い通りの内容・費用でお葬式をしてくれるかも分かりません。

何も知らない状態で、お葬式を迎えることは避けることがおすすめです。葬儀社側の都合で、日時・場所を決定されるケースもあり、大切な最期のお別れの時間を短くしてしまう可能性もあります。

特にお葬式(喪主)がはじめての方は事前相談のご利用がおすすめです。いつでも何度でもご相談ください。

まずはお葬式全体の70~80%を把握しましょう

事前相談では、お葬式全体を完全に決定する必要はありません。実際、お葬式はその時の状況(葬儀式場・火葬場の空き状況など)によって日程などが変化します。

まずは基本的な情報を把握・決定するだけで十分です。

  1. お葬式費用の総額
  2. お葬式の流れ
  3. 準備するモノ

上記3つは、お葬式「前」に最低限知っておきたい項目です。

これだけで、お葬式の約70~80%(内容によっては90%)を把握できます。もし、事前相談で決めた予定より少し変更があったとしても、葬儀日程や費用が大きく変化する事はありません。

ご自身のお葬式(ご家族がいる場合)についてのご相談

ご自身のお葬式について、本人が相談に来店される場合もあります。長時間お話ししていると、誰に関する事前相談なのか分からなくなるほど、明るく・積極的に内容を決めていかれる方が多いです。

  • 自分で出来ることは、自分でしておきたい
  • 家族に負担をかけたくない

と考えて行動している感じがします。

最終的に葬儀社・お葬式内容を決定するのは「残されたご家族」です。ご相談内容や希望は必ずご家族様に伝えましょう。

MEMO

私たち新家葬祭では、詳細な御見積書は作成いたしますが、契約金(前受金)などは一切いただきません。ご相談者様には「もしよろしければ、ご家族と本日の内容をご相談ください」とお伝えしています。

エンディングノート(ご家族様へのメッセージ)について

エンディングノートは、ご自身の人生を整理し、お葬式や相続に関する希望や情報を記すためのノートです。町の本屋さんでも購入可能です。1,000円~2,000円程度です。

遺言書との違いは「法的効力がない」点です。遺言書には法的効力があり、相続は遺言書の内容に従う事になります。一方、エンディングノートに法的効力はなく、あくまで希望やメッセージになります。

ご興味のある方は、まずは1冊購入をしてスタートしてみましょう。

MEMO

個人的なおすすめは「コクヨのエンディングノート」です。

遺言書作成もサポートします

ご自身の財産を希望通りに分配(特定の人にあげる・寄付する等)したい場合は、遺言書(公正証書遺言がおすすめ)が必要です。遺言書の作成は必ず専門家に依頼しましょう。

MEMO

ご希望の方には専門家(司法書士・弁護士など)をご紹介いたします。

葬儀費用は必ず【総額】を確認しましょう

お客様が最も心配される「葬儀費用」についてですが、当社では必ず総額(税込)でお見積りいたします。内容の変更がなければ、追加費用は発生しません。

もし他の葬儀社さんへ依頼する場合でも、必ず【総額】でお見積を依頼しましょう。不明な項目・サービス料などをチェックし、追加費用が発生しないかを確認しましょう。

まとめ

昔のお葬式の様に「自治会・町会へ連絡し、不明な事はご近所の方に教えてもらう。地元の公民館・集会所で行う」ことも少なくなりました。現在は家族葬が主流です。ご家族・親族様だけでお葬式を執り行います。そのためには情報の共有が大切です。

終活は「まずご自身の情報整理」からスタートし、次に「残されるご家族へのメッセージを残す」。そんな感覚で良いと思います。少しずつ、負担の無い程度に進めましょう。完璧な終活を目指して、終活に振り回されるのも本末転倒です。

できなかった部分に関しては「あとは任せるね」で良いと思います。

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新家葬祭
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