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定年退職者をお坊さんにスカウト?【新聞】

定年退職者をお坊さんにスカウト?

先日の朝日新聞夕刊(2014.3月)に 「定年退職者をお坊さんにスカウト」 という記事がありました。

ターゲットは、主に団塊の世代(60~70歳代)。

スカウト理由は、子育てを終えて年金や退職金があり、故郷に帰り時間的にも経済的にも余裕がある団塊の世代を【減少し続ける住職の担い手として確保するため】だそうです。

「年金受給者のお坊さん」… なんだか少し不思議な感じもしますが、個人的に面白い取り組みだと思います。

いろんな経験をしているお坊さんがいても良い

代々僧侶の家系に生まれ、仏教系の学校を卒業し、本山で厳しい修行を経験してお坊さんになる道(運命?)を歩まれたお坊さんも必要だと思います。

一方で、長年社会人として培った経験・知識があるお坊さんも、価値観が多様化している現代に適しているかもしれません。

個人的に、お坊さんは「人の話を親身に聞き、瞬発的に返答する」=「聞き上手で、頭の回転早い人」が適任だと思います。

時には、仏教用語ばかりの固い話ではなく、ユーモアも必要です。そのためには、社会人としての幅広い経験がきっと役に立つはずです。

お付き合いがあるお坊さんの中に「お笑い芸人」を目指していた方がいます。

その方は、本当に聞き上手で表情が豊か、自分の経験談・失敗談と仏教の教えをうまく組み合わせて話されるので、言葉に説得力があるというか、不思議な魅力があります。きっと檀家さんに大人気のはずです。

寺院も運営・維持するのが大変な時代?

最近では、「宗教離れ」により檀家(だんか)が減少し、寺院を維持することが大変な時代です。

基本的に寺院は、檀家からのお布施等で運営されていますので、【檀家が減少する(檀家離れ)=収入が減少する】ことになり死活問題です。

また、住職の世代交代問題もあります。

ある住職は 「息子(長男・次男)が、僧侶になることを拒んでいる。」とおっしゃっていました。檀家が多数いらっしゃる大きな寺院でも、次世代の担い手が確保されていない場合もあります。本当に企業と同じですね。

新しい時代への対応

「家族葬」・「無宗教でのお葬式」・「お墓以外の供養(手元供養・散骨)」など、時代やライフスタイルの変化とともに新しいものが誕生し、従来の慣習・形式が減少しています。

古いもの・新しいものが融合して時代が創られてきたように、これは自然なことだと思います。

新しいものが生まれる反面、従来の伝統などを守る姿勢も大切だと思いますし、それを必要と感じている方も実際にたくさんいらっしゃいます。

親切で地域に根付いた寺院へ

不透明だと言われ続けてきた【お葬式での御布施】も、お客様の事情に合わせた金額で応じてくれる親切な寺院も増えてきました。

毎月オリジナル会報を発行したり、地域の住人を招待してイベントを開催したり、檀家や一般の方との接点を増やすことで、「宗教・お寺・お坊さん」をより身近に感じてほしい想いもあると思いますが、地域の住人に愛されるのは良いですよね。

寺院(お坊さん)も企業と同じ

イベント開催などに対して、時には「ビジネスライクなお寺だな」と揶揄されたりしますが、厳密に言えば寺院も企業と同じくビジネスです。維持するためには売上(お布施)が必要で、支払経費(僧侶のお給料)もあります。

時代に合った新しい寺院のスタイルを探求している寺院は、お葬式や法要以外にも、私生活に関する色々な相談に乗ったり、社会問題である孤独死の減少へ取り組んだり、様々な活動を積極的にしています。

実際、そのような寺院は他の寺院が檀家離れに悩む中で、着実に檀家数が増加しています。まだまだ宗教が必要とされている証拠だと思います。

素敵なお坊さんに期待

お坊さんになるための修行について、詳しい内容はわかりませんが、第二の人生をお坊さんとしてスタートすることは大変だと思います。お葬式でのお勤め(読経・法話など)も、実際に行うとなれば責任は重大です。

お葬式はご家族にとって大切な方との最期のお別れの場。もし、いい加減なお勤めをすれば、また宗教離れ・檀家離れが進むかもしれません。

多種多様な経験・知識を生かした素敵なお坊さんが誕生してくれると良いですね。個人的にはとても期待しています。

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