お墓参りの花

お墓参りで供える花（仏花）は、基本的に自由です。「仏花＝菊」が一般的ですが、洋花でも構いません。故人様がお好きだったお花を供えてあげることが一番です。

ただ、親族が集まる法要や宗派・地域の慣習などがある場合は、「菊以外の仏花＝非常識」と捉えられる可能性もありますので、ご注意ください。

また、霊園によっては「生花や供物は持ち帰る」という規定もありますので、事前にご確認ください。合わせて、開園時間と定休日も忘れずに確認しましょう。

お墓が遠方に合ったり、仕事の都合などで、なかなかお墓参りに行けない方も多いと思います。命日やお盆・お彼岸、故人様が好きだった季節など、思い立った日に行くのも良いと思います。年に１回は、故人様のお好きな花を持ってお墓参りに行かれてはいかがでしょうか。

代表的なお花（仏花）の種類

お墓に供える花で、まず思い浮かぶ花は「菊（大輪菊・小菊）」が多いと思います。

菊が一般的に広まった理由は、日持ちが良く、枯れた時に散らかりにくいためです。また、年間を通して生産が安定し、手に入り易いという点もあります。また、菊の香りが邪気を払うとも言われています。

MEMO

亡くなられてから４９日目までは「すべて白」または「白を基調とした淡い色の花」など、宗派や地域により慣習がある場合もあります。

菊以外でよく用いられるお花は、以下になります。

お花屋さんでは、季節の花でアレンジされた仏花（花束）が販売されています。

花の品種や種まきの時期により、市場に流通する季節も少し異なります。主な開花時期とずれていたとしても、お花屋さんに行けば目的の花が見つかるかもしれません。

仏花は左右対称に飾りますので、２束で１セットです。標準的なお墓には「花立て」が左右に１つずつ用意されています。

花立てのサイズは、直径：約５～１０センチ、深さ：１５～２０センチとお墓によって異なりますので【花切りバサミ】持参がおすすめです。

仏花の本数は、基本的に「奇数」の３・５・７本が良いとされています。

色は、５色の場合は「白・赤・黄・紫・ピンク」、３色の場合は「白・黄・紫」の組み合わせが多いです。また、バラのようにトゲがある花、匂いが強い花、毒を持つ花は避けられる傾向にあります。

お花屋さんで自由に選び、オリジナルの仏花を作ってもらうことも可能です。迷ってしまう場合は、花屋さんにお任せしたり、出来合いの花束を購入しましょう。価格は、平均500円～1,500円程です。

「トゲがある花は避ける」、「本数は奇数が良い」と基本マナーご説明しましたが、あまりこだわる必要はありません。故人がお好きだった色や花がある場合は、それを優先しましょう。

バラがお好きだった場合は、トゲを取り除くか、トゲのない「モッコウバラ」などもあります。故人が１番好きだったお花を供える方が、きっと喜んでくれると思います。マナーも必要ですが、大切なことは故人を偲ぶ気持ちです。

最近では、年配の方や僧侶からお叱りを受けることは少ないと思いますが、以下の状況では配慮が必要な場合もあります。

この様な場合では、菊や白を基調とした一般的な仏花が良いかもしれません。

年配の方や慣習・しきたりを重んじる方からすると、【洋花・色花＝非常識】と捉えられても仕方ありません。せっかくのお墓参りで関係性が悪くなることは避けましょう。

個人的な実家のお墓参り以外では、基本マナーを重んじることをおすすめします。

お墓に供える花の種類は自由です。故人の好きだった花、色、どんなお花でも良いと思います。ただ、法要や年配の方と一緒の場合は、基本マナーを配慮することも必要です。

お墓参りに出かける際は、故人のことを思い浮かべながら、お花を選んでみてはいかがでしょうか。いつもと少し違うお墓参りになるかもしれませんし、きっと喜んでくれると思います。

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