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海外からの帰国とお葬式(+新型コロナ)

海外からの帰国とお葬式(+新型コロナ)

追記:2021年6月現在のガイドライン(厚生労働省)によると

入国後14日間:自宅や宿泊施設(登録待機先)で待機し、他者と接触しない。毎日、位置情報と健康状態の報告を行う。

となっており、帰国後14日間の外出は認められないようです。つまり、【待機期間中は、お葬式には参列できない】という事になります。


時々、海外からお葬式のご相談があります。メール・お電話どちらも。そして、国際電話にはなかなか慣れません。

海外に在住、お仕事をされている方もたくさんいらっしゃいますので、可能性としては当然にある事ですが、いつも「え?何だろうこの電話番号…」と一瞬固まってしまいます。すぐに国際電話だと気づきますが、やっぱり慣れませんね。

ご自身が海外在住でも、日本国内にお葬式を任せられる家族・親族がいれば、私たちと直接お話ができるので、詳細なご説明や手続きも問題はありません。帰国に合わせて葬儀日程を調整することも可能です。でも、ご自身が喪主になる(他に親戚がいない)場合は気持ち的にも大変だと思います。

今(2020年)は、新型コロナウイルスのことも考えなければなりません。そして、海外からの帰国には自主隔離期間(14日間)もあります。14日間?お葬式の為に帰国しても参列できないの?と思うのは当然ですが、そうでもないようです。

いずれにしても、1日でも早く安全で自由な世の中に戻って欲しいですね。今回は、「海外からの帰国とお葬式(+新型コロナ)」について簡単にお話します。

海外から帰国 ⇒ 検疫(PCR検査)と14日間の待機

先日、お電話を頂いた女性(Aさん)は南半球のある国から。とても穏やかな品のある方で、こちらが緊張してしまいました。

親御様に関するご相談でしたが、Aさんの弟様が大阪にお住まいなので、お葬式自体は弟様が喪主になるようです。もしかすると、Aさんは【帰国しない前提】でのご相談だったのかもしれません。

通常、数日程度であればお葬式の日程を延ばすことは十分可能です。帰国に合わせて2~3日調整することもあります。

でも現時点では、海外在住の方が日本へ帰国する場合、新型コロナ感染対策の為に「検疫(PCR検査)と14日間の待機宿泊(自主隔離期間)」が必要です。「帰国 ⇒ 検疫 ⇒ 待機」の流れになります。

14日間の待機?それじゃあ、お葬式に参列できない!と思われた方、もう少しだけ読み進めてください。

【海外から日本へ来られる方へ】
全ての国または地域を出発し、日本に到着する航空機及び日本の港に入港する船舶に乗って来られた方については、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機をお願いすることとなります。
また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いすることとなります。

 

【検疫について】
検査結果が出るまで、原則、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で、待機すること。
*到着から検査結果判明まで1~3時間程度ですが、再検査をするなど状況によっては到着の翌日に判明する場合があり、その後、入国の手続きになります。

厚生労働省HPより

不要不急でない場合、人との接触を最小限にすれば外出可能のようです

自主隔離期間中(14日間)に完全に外出不可なわけではありません。実際に帰国された方の情報によると、検査結果が陰性であれば【人との接触を最小限にとどめる】という条件で、狭い範囲での外出は認められるようです。現実問題として、食料品などの買い物の必要性は出て来ます。

ただし、公共交通機関は利用できません。これは帰国時に空港から待機場所(ホテル・自宅など)への移動も含めてです。移動手段は、検疫所が準備したバス、個人で手配するハイヤー、ご家族・親族の自家用車になります。

利用不可な乗物
  • 電車(路面電車・モノレール含む)
  • 高速バス、路線バス
  • タクシー
  • 船舶(フェリー・渡し舟含む)
  • 航空路線

感染対策は非常に大切なので厳守するべきですが、強制ではありません。あくまで「要請」レベルになります。

実際、海外から帰国者が公共交通機関を利用している実態が明らかになった報道もありました。また、帰国者を追跡するシステムは無く、厚生労働省が配布している接触確認アプリ「COCOA」の使用を求められる程度だそうです。

仮に違反しても罰則はありません。あくまで「帰国者の自主的な行動に任せる」ということのようです。

お葬式は【不要不急】ではないので参列が可能(?)

厚生労働省と帰国者の情報では「検疫と14日間の自主隔離期間。(陰性の場合)人との接触を最小限にとどめれば外出可能」という内容でした。

では、市町村が発表している情報はどうか?

当社の所在地、大阪府堺市の公式ホームページでの帰国者へのメッセージは、

【海外から帰国される皆様へ】
「指定された場所で待機し、入国の次の日から起算して14日間は体温測定を毎日行うなど健康管理にご注意いただくとともに、【不要不急】の外出を控えてください

堺市HPより

とありました。

厚生労働省と同じく「不要不急でない場合、人との接触を最小限にとどめれば外出を認める」と考えても良いと思います。つまり、お葬式は【不要不急】に該当しないはずですので、参列可能ということになります。

帰国者の入場を規制する斎場(葬儀場・火葬場)もあるようです

一方で、少し調べると大阪府以外の場所で【海外から帰国して、14日以上経過していない方の入場を規制する斎場(葬儀場・火葬場)】がいくつかありました。

「検査が陰性 ⇒ お葬式が不要不急でない ⇒ 参列が可能」だったとしても、これではお葬式や火葬に参列できない事になります。

でも問題は、どうやって海外からの帰国者を判断するのでしょうか?… 斎場入口で1人1人身元チェックは考えられません。現実的には、ここでも「自主的な行動に任せる」ということになると思います。

MEMO

ちなみに、大阪府大阪市と堺市の斎場から「帰国者の入場規制」に関する通知は当社に来ていません。

最新のガイドラインが届かない

今年(2020年)1月に国内初の新型コロナ感染者確認。その後、感染者の増加、緊急事態宣言、入国制限、14日間の自主隔離期間などの対策が行われました。

この先、また新しい対策が出る可能性もあります。でも、関連情報(ガイドライン)が私たちに即座に届くのかと言えば、そうでもありません。どちらかと言えば【こちらから聞かなければ教えてくれない】感じではあります。

実際には、役所・火葬場に新型コロナに関する質問をしても「まだ決まっていません」が続きました。市会議員さんに聞いても同じ回答でした。

そんな中で、厚生労働省の資料確認やパートナー企業様と情報交換などをして、できる対策をしてきました。

手洗い・換気・ソーシャルディスタンスなど、日々の感染対策はもう習慣づいています。今は、業務上の細かな部分で疑問に思う部分が出てきました。きっと様々な職種で「これはどうなるの?」と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。

「決まっていない・検討中」それならそれで良いので、途中経過も含めて定期的に市町村から連絡が欲しいと思っています。

新型コロナウイルスによるお葬式の変化

今年(2020年)は、新型コロナの影響でお葬式の規模も確かに小さくなりました。通常では家族葬の場合15~20名様程が多いのですが、今年は10名様以下という家族葬も多くありました。また、家族葬をさらにシンプルにした「1日葬(告別式のみ)」を選ばれる方も増えています。

お互いに“感染しない・感染させない” が大切ですので、私たちもできるだけ最少人数でのお葬式をご提案しています。でも、ご家族・親族だけでも大人数になる場合もありますし、どうしても直接お顔を見てお別れがしたいという方もいらっしゃいます。

もちろん、マスク・消毒・換気・検温・座席間隔、可能な感染対策は行っていますが、無症状の方もいますし、どんな対策をしても感染リスクは0ではありません。本当に難しいです。

故人様と最期のお別れをしたいという気持ちも大切にしたいですが、やはり安全が最優先だと思います。

今この瞬間も、医療従事者の方たちが懸命に頑張ってくれています。本当に感謝しています。ひとり一人が感染対策をして、医療従事者の負担が1つでも減るように。医療崩壊になってしまったら本当に怖いです。

まだまだ不安は続くと思いますが、1日も早く収束することを願っています。

 

お葬式のご依頼・ご相談・お問い合わせ

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