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年忌法要:一周忌・三回忌・七回忌…の基礎知識

ブログ年忌法要

年忌法要(ねんきほうよう)とは、お葬式後に行う法要のことで、一周忌法要・三回忌法要・七回忌法要…と続きます。

三十三回忌が最後の年忌法要とされていますが、どこまで年忌法要を行うかは基本的にご家族の自由です。

  • 一周忌:お亡くなりになった年の翌年
  • 三回忌:お亡くなりになった年の2年後
  • 七回忌:お亡くなりになった年の6年後

いつ?何年後?どのタイミングで行うか?を意識することは少ないと思います。年忌法要を行う年の判断(数え方)のポイントは、一周忌以外は「お亡くなりになった年も含めて」数えます。

  1. ◯回忌は、亡くなった年も含めて◯年目の祥月命日に行う法要
  2. ◯回忌は、亡くなった年の【◯-1】年後の祥月命日に行う法要

と考えれば分かりやすいかもしれません。個人的には「2.〇回忌は、【〇-1】年後に行う」の方が分かりやすいと思います。

祥月命日【前】の土日祝日

年忌法要は可能であれば、年忌法要に該当する年の「故人様の祥月命日(死亡日と同じ月日)」に行うことが理想ですが、一般的にはご親族が集まりやすい祥月命日【前】の土日祝日に行います

ご家族・親族・僧侶などの都合にあわせて日程を調整しましょう。

注意

祥月命日を過ぎてはいけないとされています。

三回忌以降は、省略する方も多いです

最近では、お葬式後の法要が省略・簡素化される傾向にあります。

菩提寺との関係、地域の慣習なども考慮する必要があると思いますが、基本的に年忌法要やその他の法要を行うかどうかは、ご家族の判断で良いと思います。

  •  1周忌:亡くなって満 1年(ご家族・親族で行う)
  •  3回忌:亡くなって満 2年(ご家族・親族で行う)
  •  7回忌:亡くなって満 6年
  • 13回忌:亡くなって満12年
  • 17回忌:亡くなって満16年
  • 23回忌:亡くなって満22年
  • 27回忌:亡くなって満26年
  • 33回忌:亡くなって満32年(最後の年忌法要)
  • 50回忌:亡くなって満49年(最後の年忌法要)
MEMO

33回忌を「弔い上げ」とし、最後の年忌法要とすることが一般的です。

なぜ、「3」と「7」が付く年に行うの?

一周忌・三回忌・七回忌… 基本的に年忌法要には「3」または「7」の数字が含まれます。「3」と「7」が付く理由には諸説あります。

本来、「年忌」ですから毎年行うべき法要です。しかし、毎年法要を行うのも大変です。そこで、仏教で大切な数字「3」と「7」を基準に法要を行う年を決められたそうです。

「7」は、お釈迦様が生まれた時に7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言ったこと。また、六道(迷いある者が輪廻する世界)を超えて悟りに至る、「六(6)を超える⇒7」という意味があると言われます。

「3」は、同じように「2を超える」という意味です。「有・無」「勝・負」「損・得」などのように両極端に偏った考え方を離れ、中道(ちゅうどう)の生き方を意味します。中道は、仏教では大切な考え方であり、お釈迦様も息子に「二を超える生き方をせよ」とおっしゃられています。

このように、毎年は法要ができなくても、仏教で大切とされる数字の付いた年忌だけは、きちんと法要を行う習慣ができたとされています。

 

年忌法要の準備と流れ

年忌法要は出来る限り早い準備がおすすめです。日程調整や出欠確認など、想像より時間が必要です。

また、お盆(8月)やお彼岸(3月・9月)の時期と重なると、法要場所や僧侶の予定も混み合ってくるので、2か月前位から準備を進めましょう。

法要場所・日程・連絡

  • 菩提寺との日程調整
  • 法要・会食場所、お料理の決定
  • ご家族・親族への電話連絡。または、案内状の手配
  • 供物・お花
  • 納骨予定の場合は、「ご遺骨&埋葬許可証」
  • 引き出物(手土産)の用意【1世帯ごと】
  • 御布施(僧侶へのお礼)・お車代・お膳料

法要場所は、ご自宅・寺院・仏事料理店・霊園内施設・ホテルなどがありますが、少人数の場合はご自宅でされる方が多いです。

MEMO

準備するモノ等の詳細は菩提寺にご確認ください。

納骨予定の場合は、予約が必要です

年忌法要と一緒に納骨をされる方は、霊園(墓地)の管理事務所へ連絡し、納骨の予約をしましょう。

MEMO

遅くとも予定日の1週間前までに予約をしましょう。納骨には「埋葬許可証」が必要ですので、忘れずに確認しましょう。

年忌法要の基本的な流れ

  1. 法要場所にご家族・親族集合
  2. 僧侶の到着
  3. 読経・お焼香・法話
  4. お墓参り(納骨)など
  5. 会食

年忌法要の流れは、【僧侶の読経・お焼香・法話、お墓参り、最後に会食】が一般的ですが、三回忌・七回忌…と回忌が進むにつれて、「ご家族のみでお墓参り・会食で終了(僧侶の読経なし)」と簡素化される傾向にあります。

「引き出物」について

絶対ではありませんが、出席者には引き出物をお渡しします。
基本的には、タオル・洗剤などの実用品やお菓子など、消費されて無くなるモノにします。熨斗紙の表書きは「粗供養」または「志」などです。帰りの交通手段も考慮し、あまり重たいモノは避けましょう。

御布施(僧侶への御礼)について

年忌法要に僧侶をお呼びする場合、御布施の金額は平均3~5万円程だと思います。

また、年忌法要と合わせて、僧侶が同席で納骨をされる場合は、別途に御布施が必要かもしれませんので、詳しくは菩提寺へお問い合わせください。

 

年忌法要はいつまでするの?

一周忌・三回忌は重要な法要とされ、多くの方が三回忌まではご家族・親族が集まり法要を行います。

しかし、七回忌以降は、規模の縮小または省略される傾向にあります。

三十三回忌が最後の年忌法要

一般的には、三十三回忌を「弔い上げ」として、年忌法要を終了します。

「最後の法要をいつにするか?」は、地域の慣習や菩提寺の考えもありますが、基本的にはご家族様の自由です。

  • 一周忌
    年忌法要の中で、一周忌だけは「満」で数えるため、亡くなった翌年に行います。
    一周忌が終わるまでを「喪中(もちゅう)」と言い、慶事は慎みます。
  • 三回忌
    一周忌以降は、亡くなった年も含めて数えますので、三回忌は2年後です。
    ◯回忌は、「◯回忌-1」の年数に行います。
  • 七回忌以降
    七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌…と続きます。
    一般的には、三十三回忌が最後の年忌法要です。

「法要が重なる・翌年も法要が続く」場合は、一緒に行う

同じ年に、年忌法要が2つ以上重なることもあります。「同じ年に法要が重る場合」や「翌年も法要が続く場合」は、まとめて一緒に行うことも可能です。

これを「併修(へいしゅう)・合斎(がっさい/ごうさい)」といいます。

MEMO

併修を行う場合、法要日は「命日の早い方」や「回忌の少ない方」に合わせることが一般的です。

一周忌・三回忌は単独が望ましい

基本的に一周忌と三回忌については、【その故人様単独の法要】を行う方が良いとされています。併修を行う場合は、七回忌以降の法要としましょう。

  • 一周忌・三回忌は、その故人様単独の法要を行う
  • 法要日は、命日の早い方(または遅い方)にあわせる
  • 法要日は、回忌の数が少ない方にあわせる

しかし、これは一般的な併修の考えですので、菩提寺(お付き合いのある寺)がある方は、事前に住職へご相談ください。

また、併修だからといって読経を2倍するわけではありませんので、御布施の金額も単純に2倍ではありません。その点も踏まえて、菩提寺とご相談ください。

 

無宗教でお葬式を済ませた場合

年忌法要は仏教の考えです。無宗教でお葬式をされた方は、基本的に法要も自由です。故人を偲ぶ気持ちは宗教関係なく同じですので、お葬式後の法要に関してはご自身が納得のいくかたちが正しいと思います。

無宗教でお葬式をされた方でも、その後の法要は仏式で行う方もいらっしゃいます。無宗教だからといって仏壇や位牌を購入してはいけないということもありません。

ご家族が無宗教でも、故人様が信仰していた宗教があれば、その宗教に基づいた供養も良いと思います。

お供え・お墓参りだけでも十分な供養です

遺影写真に手を合わせたり、お花・供物を供えたり、命日・誕生日・お盆・お彼岸などにお墓参りをするだけでも十分な供養です。命日に親族が集まり、ご自宅で故人の好きだった曲を聴きながら食事をされても良いと思います。仏教の考え方も取り入れて、自由な供養をされてはいががでしょうか。

 

まとめ

年忌法要は、絶対に行わないといけない法要ではありません。最近では、お葬式後の法要は省略・簡素化される傾向にあります。

ただ、1つの区切りとして、一周忌法要だけはきちんと行う方が多いように感じます。

当社のお客様の中でも、

  • 四十九日法要は葬儀後すぐなので省略して、一周忌は行う方。
  • 四十九日法要・一周忌、ともに行わない方。
  • 一周忌は家族だけで、僧侶に読経をお願いして終了した方。
  • 一周忌のみ行い、三回忌以降は行わなかった方。
  • 命日や年忌法要に関係なく、お盆やお彼岸の時期に法要を行う方。

など、お葬式後の法要に関しては様々です。

菩提寺との関係も多少はあると思いますが、基本的にどれが正しいかは、ご家族様が自由に判断されても良いと思います。

年忌法要という考え方にとらわれず、5年、10年という区切りで法要をするかたちも増えています。
それぞれのご家庭に合ったスタイルで法要を行うことが一番かもしれません。

 

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